こんにちは!
今回は「Shozy B2」のレビューをしていきます。
このイヤホン、検索をしても日本語のレビューが見当たらない…
なら素人でもいいから自分が第一号になってやろう!
という下心丸見えのレビューになりますw
製品評価
まずは「Shozy B2」のおすすめなポイントといまいちなポイントをまとめます。
おすすめポイント
- 全体の音のバランスは絶妙で、バランスダイナミックドライバーならではの迫力ある低音とよく伸びる高音
- 音場も広く、音の残響感も楽しめる
- 素材の違う3種類のノズルで音のバランスではなく音色を変えられる
- 高級感のある金属筐体
- フィット感は良好
いまいちポイント
- パッケージや付属品は最低限なので、開封体験はよくない
- 付属品(特にケーブル)のクオリティは低いので、実質好みのものに変える前提
- ステンレス製ノズルとチタン合金製ノズルの違いが非常に分かりづらい
- プラグ差込口がやや奥まっているので、埋め込み2pinでないとしっかり刺さらない可能性がある
では以下で詳しく書いていきましょう。
製品概要
中国の広東省深圳(シンセン)に拠点を置くブランド「Shozy」から発売された、10mmのCNT(カーボンナノチューブ)ドライバーを1基搭載したフラッグシップイヤホンです。
「Shozy B2」の一番の特徴は、何といっても音質を変えられる材質の異なる3種類のノズルがついてくるという点でしょう。
音のバランスではなく、材質の違いによって音質自体を変えられるイヤホンで想像するのは「final MAKE4」ですが、こちらはフィルターを使ってチューニングする前提の製品なので、完成品として見ると少なくとも自分の知ってる範囲ではこの製品以外に見たことがありません。
「Shozy B2」はLinsoulやAliExpressでは$419.00~$439.00で購入できます。
ただ調べてみると、ISN Audioと共同開発した「SHOZY SCB2」というモデルがあるようで、ケーブルがISN社のISN SC4というケーブルになっているとのことです。
「Shozy SCB2」はPenon Audioというサイトで販売されており、$299.00で購入できます。
自分はAliExpressのAngelears Audio Storeがセールを行っているタイミングで、$119.00で購入しました。
正式な価格どれなんだ…?
購入先のリンクは以下です。
一応「Shozy SCB2」のリンクも貼っておきますので、知らないストアで買うことに抵抗のない方はこちらから購入してみてもいいかもしれません(保証はしません)。
製品のパッケージ構成等
パッケージ構成
パッケージはロゴのみ入った外箱で、中はイヤホンケースに本体と付属品が入っているだけという漢気全開の最低限構成。
正直購入してからの入りとして存在する開封体験は非常に悪いですw
まぁ外箱に「簡易版」という文字が入ってるので、正式なパッケージがあるのかもしれませんが、そこは不明です。
付属品
付属品は本体と交換ノズル2種(1種は初めから本体に装着済)以外は、シリコン製イヤーピース3種、3.5mmの2pinケーブルです。
パッケージに続き質素な感じw
Shozyの方針なのかは不明ですが、個人的な印象だとShozyの製品は「P10」や「P20」など見ると本体にコスト全振りで付属品はマジでおまけ程度のクオリティなので、「イヤーピースとケーブルについてはお前らの好みで付け替えてね」というメッセージなのだと認識していますw
本体
本体はシルバーのステンレス製の筐体で、フェイスプレートの縁がゴールドという高級感のある見た目。
ただめちゃくちゃツルッツルなので、細かい傷とか気になる人は発狂するかも…w
この製品の一番の特徴であるノズルは材質の違いで3種類あり、公式によるとそれぞれ以下の特徴があります。
材質による音の違いはレビューで詳しく書いていきます。
画像だとわかりづらいかもしれませんが、2枚目がステンレス製ノズル、3枚目が銅製ノズル(使い込んでて若干緑青が浮いてます、すみません…)、4枚目がチタン合金製ノズルです。
特にステンレス製ノズルとチタン合金製ノズルは違いが分かりづらいですが、メッシュの目が粗い方がチタン合金製ノズルです。
- ステンレス製ノズル
バランスの取れたチューニング
- 銅製ノズル
中低音重視のチューニング
- チタン合金製ノズル
中高音重視のチューニング
レビュー
試聴環境は以下の通りです。
DAC:Androidスマホ(Galaxy S23 FE)+DITA Navigator
イヤーピース:SednaEarfit MAX
ケーブル:付属ケーブル
まず装着感について。
ノズルは長すぎず短すぎずという感じなので好みのイヤピで問題ないと思いますが、若干太めなのでイヤピは軸が細めだと装着に難があるかもしれません。
フィット感については良好で、特に違和感は感じませんでした。
次にデフォルトで装着されているステンレス製ノズルで音質を聴いていきます。
まず聴いて感じるのは、音の柔らかさと空間の広さ、音の響きの美しさですね。
個人的には「ダイナミックドライバーらしい、これだよ…これこれ」という音に感じますねw
全体のバランスも絶妙で、どこかが前に出すぎることもなく、まさしく「ちょうどいい」という印象。
高音の刺さりもなく伸びやかで、中音は凹むことなく艶やか、低音は柔らかくも緩すぎないしっかりと芯を持って鳴っています。
ボーカルも飛び越えて前に出てくることはありませんが、生々しさをしっかりと感じられるちょうどよい距離感で鳴っています。
次は各ノズルごとの音質の変化を見ていきたいと思います。
ノズルの種類 | 音質 |
ステンレス製ノズル | 聴きやすいニュートラルな音質 フラットなバランスで聴きやすい |
銅製ノズル | 音が柔らかくなり響きが増し、落ち着いた音質に ステンレスに比べ、底から響くような低音に変化 |
チタン合金製ノズル | 音のキレが増し、明るい音質に ステンレスに比べ、伸びやかな高音に変化 |
個人的には音の響きがきれいで、一番「ダイナミックらしい」と感じられる銅製ノズルが好みでした。
特に弦楽器とボーカルは銅製ノズルが一番気持ちよく聴けると感じました。
ただ、情報量の多い打ち込み系の楽曲は好みが分かる印象で、そういったものを多く聴かれる方はチタン合金製ノズルの方が選ばれるかもしれませんね。
ただ評価でも書きましたが、ケーブルの品質が微妙で情報量が少なめなので、ケーブルについては付け替えることをオススメします。
バランス接続で情報量が多めのケーブルに変えると、このイヤホンの本領を発揮できるのではないかと思います。
「NICEHCK HugLaura」や、取り回しはいまいちですが「NICEHCK CoaxialSir Ultra」は、全体のバランスを崩さずに音の情報量や厚みをアップさせてくれるのでマッチしているように感じました。
1点気を付けてほしいのが、2pinプラグの差込口が若干奥まった位置にあるため、通常2pinプラグの場合にプラグが刺さりきらない可能性があることです。
音に影響は出ないと思われますがやはり安定性は下がりますので、ある程度ケーブルなど所持されている方でZiSinやivipQなどで通常2pinを買われている方に限られるかとは思いますが、基本的には埋め込み2pinタイプのケーブルを使うのが無難かと思います。
まとめ
「Shozy B2」は付属品が貧弱で、交換することがある意味前提となっている「知っている人」向けのイヤホンにはなりますが、本体のビルドクオリティはしっかりとしており、音質に関してもフラッグシップだけあり、ダイナミックドライバー1基のイヤホンとしてかなり高いレベルにあると感じます。
またショップにより価格が大きく異なるため買いづらい製品にはなっているので、イヤホンを買い始めた初心者の方に勧められるイヤホンではありませんが、ケーブルにも興味があっていろいろ手を出し始め、リケーブルも楽しみたい方には是非オススメしたいイヤホンです。
Shozyはいいぞ…!
お読みいただきありがとうございました!